「どうしようかと思ったけれど、一応一言いっておこう」
「ガンダムAGEだね」
「ガンダムエイジだ」
「それで?」
「うむ。最初に結論を言おう」
「『僕の名はエイジ。地球は狙われている』」
「は?」
「そういう内容であった」
「どういう意味?」
「うろ覚えだが、レイズナーの第1話の最後の台詞がそんな感じであった」
「は?」
「つまりさ。ガンダムAGE第1話は、ファーストガンダム第1話をトレースしているように見せかけつつ、実はもっと違うストーリー骨格を持っているのだ」
「どういう意味だよ」
「コロニーに機械好きの少年がいて、ハロがいて女の子が来るのはファーストガンダムっぽさの偽装だってことだよ」
「なら正体は何だよ」
「レイズナーとバイファムだろう」
「どうして?」
「親から託されたロボを使うのは実はレイズナー的なのだ。ファーストガンダム的ではない。テムはアムロにガンダムを託してはいないのだ」
「じゃあ、バイファムというのは?」
「子供が兵器に乗って戦ってしまう世界観だよ」
「そうか」
「それに、正体不明の謎の敵というのも実はバイファム的だ。ファーストガンダム的ではない」
「ファーストガンダムの第1話の反復と考えると妙に煮え切らないのは、そのせいなんだね?」
「そうだ。ファーストガンダム第1話の反復なら、ヒロインは爆発で吹っ飛ばなきゃならん」
「そういうシーンに対応するシーンがないのは、実はファーストガンダムっぽさが見せかけだからね」
「うん。でも、残念ながらそのせいで少し焦点がぼやけた感がある」
「そうだね。子供が軍隊に出入りしている世界観は違和感があるね」
「ある意味でAパートはどうでも良くて、Bパートの緊迫感を楽しむ方がいいのかもしれない」
オマケ §
「日野晃博は、ファーストガンダム世代では無くZ世代であろう」
「それに意味があるの?」
「ある。コロニーに侵入した敵はたぶん3体で1体は赤い。この構成は、実はファーストガンダム第1話でコロニーに侵入したザク3機よりも、Zガンダム第1話でコロニーに侵入したリックディアス3機に近い」
「そういう意味でも、実はファーストガンダムっぽさは偽装ってことだね」
「もううろ覚えだから良く分からないけどな」